奥田

滑走路の奥田のレビュー・感想・評価

滑走路(2020年製作の映画)
4.0
オンライン試写にて。

5時に夢中で中瀬ゆかりさんが紹介していて気になりました。
ブックソムリエ、エンタメ番付の中瀬ゆかりさんとラジオやTwitterで佐久間宣行さんが勧めるものに、ほとんど外れはない気がしています。

32歳で命を絶った夭折の歌人・萩原慎一郎のデビュー作にして遺作となった歌集を原作に、現代をもがき生きる人々の苦悩と希望をオリジナルストーリーで描いた人間ドラマ。(引用映画.com)

上記のストーリーを演じるキャストが素晴らしかったです。

最近だと日本版見えない目撃者、ドラマだとコの字で絶妙な加減を見せてくれる浅香航大さん、ねもしゅーの舞台で見てからより気になって、言葉に出さない表情の演技に見入ってしまう坂井真紀さん、学生時代を演じた最近だと朝顔の双子役でも話題になった池田優斗さんが特に印象的。

もう一度みたいか?と問われるとちょっと…と言い淀んでしまうという意味では死を扱った橋口監督の 恋人たち が近いのかもしれない。(恋人たちも本当に素晴らしい!)
鬼滅で満員の映画館に来ている全員がこの映画を観たら、それぞれの意見があるのかな とふと思ってしまった。
逆に恋人たちを満員の客見てほしいし、その感想も聞きたい。(ぐるりのこともハッシュも見てほしい!)

見終わってテレビを付けたら、ストレイテナーのシーグラスが流れていて、私はこういった綺麗なメロディに感動できるし、それをエネルギーに生きていけるな とふと思ったしそれは幸せなことなんだなと思ってしまった…

君たちはどう生きるか?とこの映画では突きつけてきているような気もするけど、実際の加害者たちはどう受け止めてどう生きていくんだろう?きっと相手にしたことの重さ、痛さ、を感じずに今も生きている人がいるんだろうな。 それともコロナ禍の今大事にしなきゃいけないと気づいたのかな?家庭を持ってる人もいるんだろうな。

毎週日曜日はサンデーナイトドリーマーの短歌コーナーでゲラゲラ笑って月曜日からまた生きていきたいな。

萩原さん、ありがとうございました。

繰り返すけど、鬼滅を見に来たお客さん全員がこの映画を見てくれたらきっと色々変わっていくんだろうな…
奥田

奥田