さや

100日間生きたワニのさやのレビュー・感想・評価

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)
2.5
・散々言われていたので覚悟して見たが思っていたよりは出来が良く、ただしコンセプトとしては色々異議を唱えたくなるような、そんな出来。議論のためにも当時Twitterで原作を楽しんでいた人は見てほしさがある。

・キャスト陣はとても良い。アニメよりドラマに近い演技は普通のアニメでは浮きがちだが、本作では画風のクセを中和して日常感溢れる雰囲気にしている。

・開始3分でいきなりワニが死んで、それからその時までの追憶が始まる形。お決まりのパターンではあるが、本作ではそれが正しかったのかは微妙。ワニの死亡シーンも事故の効果音などなくぼかしてあるため、初見の人や子供が見たら死んだことさえ気づかないかも。

・「100日間生きたワニ」ではタイトルの意味が変わってしまうだろうと散々突っ込まれていたが、「100日」はそういうことか…(そうすると今度は開始からワニが死ぬまでがエピソードカットのために明らかに100日以下で、辻褄は合ってるけど短いだろって感じになるが…)

・後半はカエル編。アフターエピソードととるか、ワニの存在が霞む蛇足と考えるかは人次第かも。霞むことで彼らの追体験になるのかもしれないが。
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