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護られなかった者たちへのkeikoのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
4.1
震災後の被災地は生活保護申請で溢れていたのだろうか?
あの厳しさは今は考えにくい。ケイさんのような状態だったら間違いなく申請が受理されるはず。
佐藤健くん演じる利根くんはその境遇からして悲しくて、ケイさんとカンちゃんと3人で暮らした日々が1番幸せに思えてなんとも皮肉で泣けた。
あの時の健くんのはにかんだ表情などが切なくて(思い出すと泣ける)
阿部さんは安定の演技で、清野果耶さんは凄く上手いんですね!おかえりモネでも普通に上手いですが、またちょっと違っていてビックリ。こんな演技するんだなと。

最後の海辺のシーンがズキンと辛かった。
苫篠刑事の心中を思うと苦しくて、でも利根くんも仕方なかったと思うし。
いやー最後にそうくるんだという驚きとやりきれなさ。

原作未読だが、読んでみようかなと思った。映画では描ききれなかったものがそこにあるかもしれない。
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