リベンジスリラーではないですね、
愛に溢れた作品だと思いました。
それにこんな素敵なエンドロール初めてです。
印象に残ってるところは、ニコラス•ケイジと一緒にいた若い子が全部初見みたいな顔してたところ。台本に書いてないこと聞かされてるみたいな顔だったな。観てる側の心の置いてけぼり感がリンクしてとても良いキャラクターでした。
ただ歩いてるニコラス•ケイジを写してるだけのところとか、こんなに尺いる?でもそこが、少しずつだけど前進していく気持ちの変化を表現してるように感じたよ。
映画中盤で、死別してしまった奥さんの肉声が録音されたカセットテープを再生しようとするんだけど、どうしてもできないの。愛してた人の声を聞きたいんだけど聞けない、それはあの頃の記憶を思い出すことが辛いから。大切にしてる思い出でであればあるほど、その気持ちを思い出すことが出来ない、、考えるだけで辛い。
記憶から消し去ってしまったほうが楽だし、奥さんに出会わない世界線に産まれたかったすら僕なら考えちゃうな、
それを映画の主軸にしたものだから、ジャケとあらすじで判断された方は真逆な作品で残念な気持ちになりますね。プロモーションが勿体無い。。
だけど最後には、またラジカセ引っ張り出してきて、なんの迷いもなく再生ボタンを押せるんだよ。ちゃんと過去と向き合って、大好きな奥さんの声を聞ける自分になれたの。その心境の変化がぶたちゃんを通して分かっていく。
ぶたちゃんはすげーんだよ。ニコラス・ケイジにとってそれ程の想いを少しなりとも背負ってもらえる唯一の存在だったんだよ。それは第三者には到底理解及ばず、分かってもらう気などないので説明などする気もなく。代わりの豚を用意する発言は軽率すぎますね。。
これが犬や猫だったら、作品としてそっちがメインになりそうだから、ぶたちゃんっていうのが絶妙なんだろうなあ。監督すごいなあ。
この映画がもっと評価されてほしいです。
悔しくてたまらない。