いい意味で期待を裏切られた作品
透き通った空気 透明で冷たさも伝わってくるような川の水 そして湿気を含んで香りさえ伝わってきそうな森の木々
そんな森の中にブタを連れた男が1人
男が口笛を吹くとブタは地面の匂いを嗅ぎ何かを見つける
男が地面を丁寧に掘るとそこから黒い何かを取り出す
トリュフだ
毎週木曜日にはこの静かな森に不似合いなスポーツカーに乗ったバイヤーが現れトリュフの代わりに生活用品を届けてくれる
こんな毎日を静かに送っていた男
そんな毎日を壊す事件が起きる
ある夜トリュフブタが何かドアの周りをウロウロしながら鳴くのをやめない
男は大丈夫だと撫でて落ち着かせようとするが
次の瞬間ドアが破られ侵入者が2人現れあっという間にブタを袋に詰め連れていく
男は抵抗するがそれも虚しく頭を殴られ気絶する
朝床に倒れていたが気がつく男
顔にはキズがあり血が出ている
苦しそうに起き上がりいつものように口笛を吹くがブタの姿はない
男は歩いて森を出ていき車の通る大きな道に出る
そして小さな店に入っていく
そこから電話をかけあのスポーツカーのバイヤーを呼び出す
マックという女性の所へ乗せて行ってもらいトリュフブタが盗まれたと話すと凄い剣幕で怒り心辺りの人間の元へ連れて行ってくれるマック
しかしその人間も金持ちに売ってしまったという…
男は街に出ていきブタを探すことに…
ここまでの間主人公の男の名前も素性も何も明かされない
何なら言葉もろくに発しない
何となく察するしかない
この題名とパッケージでてっきりニコラスケイジがブタを取り戻すために激しいバトルを繰り広げるのかと思いきや…
静かに静かにストーリーは進んでいき終わる…
主人公ロブは実は元有名シェフだったことやスポーツカーのバイヤーの男アミールの両親は昔ロブの店に食事に行っていたことなど後半になって少しづつ分かっていく
最初はアミールを足代わりに思っていたロブもアミールと接していくうちに段々打ち解けていき信頼しあっていく
何だか静かにでも確かに何かを伝えようとしているのが伝わってくるような作品だった
最近のニコラスケイジはB級作品に出る事が多かったように思うがこの作品はS級だと思う
何か久々にこういう作品観たなぁ
登場人物達が自分の人生から目を背けずに受け入れていくみたいなストーリー
とっても良かった😆