スーパーサイズ・ミー: ホーリーチキン !のおーくらのレビュー・感想・評価

　「うまい話には裏がある」しかし、日常は既にうまい話なしには回らなくなっているという事実が突きつけられる。
　食べたいけど食べたくない。アンビバレントな気持ちになり混乱する。事実をどう捉えていいのか分からなくなる。そして混乱させられたまま映画は終わっていく。正解は自分で考えるしかないのである。

　傷を癒す映画もあれば、傷を付ける映画もある。この映画は日常に傷を付ける映画だ。しかし、それによって思考を促してくれる。安全を手に入れるためには、安心してはいけないと教えてくれる。