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そこにある環境レイシズムのeriikoのレビュー・感想・評価

そこにある環境レイシズム(2019年製作の映画)
3.5
カナダというとどこかのどかで平和なイメージしかなかったが、見えない部分をエリオットペイジが深く掘り下げた興味深いドキュメンタリーだった。

今や北米を牛耳る白人たちって移民なんだよね。元はネイティブアメリカンの神聖な地。工場の汚染水により清潔な水が亡くなり、地元民が次々と癌で亡くなっていく現実。地名が病気を指すようになってしまったと言われた時、自分も「ミナマタ」と聞くと病気を思い起こしてしまうことに気づいた。なんと悲しいことだろう。

科学の発展、食の豊かさ、経済の成長を貪欲に追いかける人類は本当に幸せなのだろうか。誰かが幸せになる時、必ずどこかにしわ寄せが来てしまうのではないか。
ラストは少し希望が見えた。
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