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そこにある環境レイシズムのkikoのレビュー・感想・評価

そこにある環境レイシズム(2019年製作の映画)
3.5
住んでいる場所で健康が決まる。

先住民が住むカナダ ノバスコシア州ハリファックス。

エレン・ペイジの故郷でもある同地が抱える長期に亘る問題を彼女が追うドキュメンタリー作品。
産業廃棄物、工場から排水される汚染水で高濃度水銀を含んだ川、村の井戸水には問題無いはずが、汚染された井戸水は多数の村人たちを死に追いやる。

政府と企業の癒着。社会的弱者が住む地域の切り捨て方はカナダといえど何処の国も同じものか…。

先住民の女性が、「自然を大切にしよう。でなければ、いつか水は同量の金貨より高価になり、大金を払っても買えなくなる。金貨を持っていても金貨は飲むことができない」と。

この言葉は重い。
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