いとっ亭

マグノリアのいとっ亭のレビュー・感想・評価

マグノリア(1999年製作の映画)
4.1
トム・クルーズがむっちゃ輝いている。
「魅惑してねじふせろ!」
と、巨根の教祖役の印象が強烈。
ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画にはこういう訳のわからない言い回しや展開が用意されている。
「パンチドランクラブ」でも、冒頭からいきなり訳がわからない。
しかし、反対に話の内容は実にシンプルで、話の本筋だけ抽出すると、身の回りで起き得る内容が多い。
新興宗教の嵌る男や親との確執、一目惚れの恋愛等、本質的には日常の半径内で起きている。
そんな中でも訳のわからない事は起きる。正に現実は何が起きるかわからないことを一貫して描いている。

今回の「マグノリア」では、群像劇という手法をラストシーンでひっくり返した。
このラストにハマってしまえば、何度観ても面白い。