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マグノリア1999年製作の映画)

Magnolia

上映日:2000年02月20日

製作国:

上映時間:187分

ジャンル:

3.7

あらすじ

「マグノリア」に投稿された感想・評価

凜華

凜華の感想・評価

4.5
『ファントム・スレッド』『ザ・マスター』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのポール・トーマス・アンダーソン監督脚本作品です。
若いトム・クルーズのクレイジーな演技が上手すぎ!劇伴も最高で、エイミー・マンの歌う『ワン』『モメンタム』に痺れソッコーでサントラを買いました。懐かしい〜
今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンもいい味出しています。
人生で大切なことを人物対比や音楽で表現されていました。

以下、ネタバレになります。









許しがテーマですね。
蛙が降るのは、前半で語られている登場人物の苦しみや後悔、怒りなどの様々な想いを洗い流してくれている浄化の意味に思えました。
聖書では罪と贖いの意味があるそうです。

癌で瀕死の状態の父(アール)が、自分と母を捨てたことを恨んで許せず、そんな自分の過去を振り返りたくない(過去を切り捨てようとしている)フランク。

同じく癌で余命いくばくもない父(クイズ番組の司会者ジミー)に、幼い頃、性的いたずらをされたクローディアは、フランクとは逆にそんな自分の過去にとらわれ、トラウマになりコカイン中毒となっています。

アールの家に行ったフランクが、ほとんど意識のない父に「苦しいか、母さんも苦しんだ。死んでしまえ。」と初めは罵声を浴びせていたのが、「死なないでくれ」と泣き震えるこのシーン。トム・クルーズの迫真の演技に誰もが泣かされたのではないでしょうか。そして、父を許したことで自分をも許し救われたんです。

一方、アールは妻にも見捨てられ、ピストル自殺をはかろうとしますが“神”によって許しを受けました。

昔、クイズ番組「チビッコと勝負」の天才少年だったドニーは父のいいなりになり、賞金をとられ、人生をめちゃくちゃにされたと思い込んでいます。

勤め先の電気店をクビになるなど自暴自棄になったドニーは、その電気店にお金を盗みに入りますが、「いったい自分は何をやってるのか」と気づき、情け深い警官によって許しを受け、救わます。

同じく、現在クイズ番組「チビッコと勝負」の天才少年のスタンリーも、自分の賞金をあてにしている父がいて、クイズの途中で「僕は人形でもおもちゃでもないんだ!」とクイズの途中で飛び出してしまいました。
家に帰り、父親に「もっと僕を大事にしてよ」と、自分を愛してほしいと伝えるスタンリー。
この言葉はドニーと違って、父のいいなりにならず、子どもながらに無意識に自己主張し、自分の人生を決めていこうとしているようでした。

この映画は音楽がすばらしく、特に同じ曲を登場人物が同時に歌っているシーンは、“繋がり”を感じ、何故かとても印象に残っています。
そして、アールがこのクイズ番組のプロデューサーだったことで、全員が一本の線で繋がったのは、粋な演出でお見事!

「人は皆、悲しみや後悔、恨みなどいろいろな想いを抱えて生きていて、そんな意味で人は皆繋がっている。その誰もが弱さを持ち、愛を求めているからこそ、お互いに許し合おう。人を許すことは自分を許す(救う)こと。そして、過去を切り捨てることもせず、過去にとらわれることもせず、過去を含めたありのままの自分を受け容れよう。そうすれば、きっと乗り越えられる。
自分の人生は自分で切り拓くもので、運命は自分で創っていくもの。
だから後悔のない人生を精一杯生きようよ」

というメッセージを感じさせてくれる作品でした。
それができれば楽なんですけどね……。
sol

solの感想・評価

4.0

カエル
フロッグ
🐸
蛙…

イナゴの襲撃とはちがうんか?謎。

U-NEXT終えるので、めっちゃ速く観た。人間関係がわからなかったけど、映画館でやってたら観たいと思える作品。

金熊賞だし、…金熊?
torakkichi

torakkichiの感想・評価

4.0
長尺だからなかなか観ようと思わなかったんだけど、もっと早く観たら良かったぐらい面白かった。

しかもフィリップ・シーモア・ホフマンが出てるのに観なかったなんて!

色んなシチュエーションが交錯するタイプの映画で、こういうの好き。

登場人物みんなが全く違った生き方をしてる様々なタイプだったけど、どの人にも共感できるところがあるというか…そんな不思議な感覚。

みんなあんまり人に言えない言いたくない過去があって、でもそこに向き合わなきゃいけなくなって人生で最高に煮詰まっちゃうんどけど、カエルが降ってきてちょっと一呼吸置けた、みたいな。

カエルは降ってる間は肩に力入ったけど、降り終わったらみんなが脱力できたよ。

登場人物も、観客もね(笑)
ポール・トーマス・アンダーソンによる圧倒的に密度の濃い3時間でお送りする不思議な群像劇

スリリングなアクションなんて殆ど無いし、キャラ同士の絡みつきが強い訳でもないけど自然とのめり込んで見てしまう自分がいる。
「それぞれの場所で互いにちょっとした影響を与えながら生きている」この感覚にノれるかそうで無いかで好き嫌いは分かれそうです。

個人的にはこういった珍奇ながらに妙にリアリティを感じるストーリーが好きなのでかなり好みな映画でした。
過去と現在、別々な場所で別々な事をしているキャラたちの物語が絶妙つながっていき、薄くも影響を与え合っていく快感

3時間の尺の中で幾つものストーリーを同時に進行していくのにも関わらずテリングに一切渋滞を起こさず、寧ろ並の映画よりもスムーズに語ってしまうという達人業

退屈するかしないかの瀬戸際でシーンが入れ替わっていく。
切れ目なく場面が繋がっていく痛快な編集
適度にそれぞれの話が映されつつ常に予想のつかない展開を辿っていき絶妙な緊張感を作っていく

キャラ造形、セリフ、演技、動かし方も見事なものです。
カリスマ性が爆発してるフェロモン漂うトム・クルーズ
善意マシマシなフィリップ・シーマン・ホフマン
間抜けながらに憎めないジョン・C・ライリー
イカれっぷりが振り切れてるジュリアン・ムーア
などなど、どのキャラも滅茶苦茶に魅力的
それぞれが人間的でかつ面白く描かれているからこそ好きになれる。

そして展開に圧倒された所でのラストのアレ
神の悪戯か悪魔の罠か、それともただの偶然か
自分の理解の及ばない、筋の通らない物事に直面して呆気に取られる。

必死こいて真面目に生きてるけど、案外世の中は何も考えずに回ってるのかもしれない。

このレビューはネタバレを含みます

2021/03 CS録画。群像劇。20年ぶりの再見。当時話題になったので観た記憶がありますが、当時はラストにぽかんとするばかりで、以降ずっと心に引っかかっていました。「あれは結局何だったんだ」と。そして遂に、20年ぶりに再見。ちょっと納得した気持ちになりました。

というか、今見るとそこに至るまでの過程に結構ストレスを感じました。昔観た時にその辺どう感じてたのかは忘れてしまったけど、多分このストレスが大事だったんだな。ストレスからのラストのあれ、ある種のカタルシスみたいなものを感じる。
ああいう事が実際に起きたとしたら、心がびっくりして「(自分の行動や感情も)どう動こうと何でもありだな」と思う、かもしれない。全部リセットの気持ちで諦めもつくし希望も見えるかも。

映画としても、それぞれの状況下で別々のストーリーを描いていた人々が大量の蛙によって急に同じラインに並ぶ。みんな同じになる。蛙によって。
なぜ蛙なのかはさっぱり分からないけど(昔よく言われていた聖書説は監督によって否定されているとか)、そこに潔さも感じるし、いくらなんでも量が多すぎるという点も好ましく思える。やり過ぎる事で、現実的な何らかの災害を連想させるのではなく、振り切ったファンタジー=(ある意味での)奇跡的出来事、というスタンスだと受け止められる。これが奇跡なら優しさのような気がする。

私としてはこれで勝手にスッキリしました。あのラストの印象ばかり強くて忘れてましたが、エイミー・マンもめちゃくちゃ懐かしかったです。
dionemish

dionemishの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

PTAによる人間讃歌

登場人物皆、人に悩み不器用に懸命に生きている
だからこそとっても愛おしいキャラクター達で彼らの不恰好な愛の機微が美しくも切ない

そしてこのリアリズムな演出が続くかと思えば突然全てを破壊し新たな世界を創造するようなカエルの雨!衝撃的だった

ラストの彼女の微笑みに救われる
ひゃら

ひゃらの感想・評価

4.3
まず純粋な脚本の面白さ…恥、怒り、愛情、憎悪、全部抱えて泣きたい気持ちで生きている人々の心理描写に感嘆し、場面の切り替えのタイミングの良さからか長さを感じずに楽しんでいたところで意表をつくあの展開!呆気にとられてから一呼吸おき、改めて映画としてのこの作品の面白さに引き込まれた。
奈

奈の感想・評価

4.0
告白と親子がテーマ?

いろんな人の話に飛んでく!エイプリルフールズみたい

誘惑してねじ伏せろの人めちゃめちゃかっこいい

警察官とドラッグ中毒の女の人の話が好き

司会者はなんなんだ…
みんな死ぬ前にスッキリしたくなるのか、聞かされる方はもうどうしようもないのに

元天才少年はなんか色々良いこという〜
君を愛しているから気分が悪い

途中で流れる音楽がすごく良かった

長いけど面白くて最後まで観れた。わからないからまた観たい!箱持ってる少年とか
だべ

だべの感想・評価

5.0
ホフマンの「映画ならこんな時に助けてくれるだろ?」って名台詞の名シーン。
28歳くらいでこんなの撮ったなんて、やっぱPTAは頭おかしい。
最後繋がっていくんかと思って見ちゃったから良くなかった
難しかった、、
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