キューブ

カーズ2のキューブのレビュー・感想・評価

カーズ2(2011年製作の映画)
2.5
続編、というよりはスピンオフに近い作品です。あらすじを見ればわかる通り、意外にも地味な前作とは真逆を行く、爆発に次ぐ爆発とめまぐるしい展開が待ち受けています。
(17年7月29日 Blu-ray 2.5点)

 どうやら大半の批評家はピクサー初めての失敗作と見なしているらしい。本当にそうであろうか。
 確かにテーマ性は皆無と言っていい。時たま(というか頻繁に)「どんな形でも友達は友達」的なメッセージが登場するが、添え物程度だ。そもそも主役はライトニング・マックイーンではない。ほとんどのシーンはメーターがメインだ。つまり「カーズ2」は正式な続編ではなく、メーターのスピンオフシリーズの一巻としてとらえた方が良い。
 ここまでは批判的に書いたが、映画自体は普通に面白い。ピクサーの中でCG技術は最高レベルだろう。爆発、水の表現、カーレースどれもこれも迫力がすごくある。小ネタ系も最高に充実している。世界中の様々な車種が登場するところはもちろん、各国の描き方、声優のキャスティング一つとってもいちいち笑える。ジョン・ラセターが楽しそうに作っているのが目に浮かぶようだ。
 今までのピクサーと違って感動は誘わないが、面白さは損なわれていない。むしろアクションは今まで一番かもしれない。
(11年8月3日 ワーナー・マイカル・シネマズ西大和 3.5点)
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