ドンの中のドン。「ゴッド・ファーザー」のM.ブランドのイメージか。あれはカポネをベースにしたものか。
本作が忠実な話なら晩年（とはいえ没年48歳！）は別の意味で苦境だな。今まで裏社会の偉業があるから何とか彼という存在は保たれて。頭の中が支離滅裂でも長年の習性か、銃器の扱いは銀食器を扱うのと同等。
しかしマシンガンでめったやたらな行動はお手上げ。これで死んだ部下は成仏しないわ。
「アンタッチャブル」でカポネを演じたデ・ニーロの素晴らしき演技であり、彼を演じるということは役者にとって魅力であろう。が、もう少しカポネ全盛期を取り入れても良かったし、彼自身の頭の中の記憶が薄くなっていくのだから、存在を印象づけなくては。
そしてM.ディロンは必要だったかね。さらにクリーブランドにいる息子の件もどうなんでしょう。
肝心なところが抜けている気がする。これではT.ハーディも報われない。
