まるこ

カポネのまるこのレビュー・感想・評価

カポネ(2020年製作の映画)
3.3
晩年のさらに奥を見せてくれた映画。
できればカッコイイギャングの見たくない部分をこれでもかと見せられる。
痴呆症により現実か幻かわからなくなって過去と現在が入り混じるシーンを長々とみていると、私達も混乱してくる。
アル・カポネが話してる相手が本当に現実にいるのか居ないのか、何度も驚かされてしまった。
かっこいいアル・カポネのイメージのままでいたい人は絶対に見ない方がいい。
汚くて、弱々しくて、みっともなくて、かっこ悪いアル・カポネの姿だった。
けれど、端々にでる全盛期の面影はほんとうにかっこいい。その対比がとてもよかった。
トム・ハーディの怪演は素晴らしかった。
介護されるレベルのおじいちゃんをあそこまで迫力持たせるのはすごいと思う。
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