鳩摩羅什

カポネの鳩摩羅什のレビュー・感想・評価

カポネ(2020年製作の映画)
2.0
アルフォンス・カポネ(1899-1947)の晩年を描いた作品。顔の傷のために「スカーフェイス」(scar:傷跡)と呼ばれた彼も、晩年は悲惨であった。現実と妄想の区別がつかず、おむつをして哀れな姿であった。
しかし、現実と妄想が入り乱れた彼の認識をそのまま映像にされたら、観ている方はたまらない。どこまでが妄想でどこからが現実なのか分からないからだ。
アル・カポネがどんな幻視を見ていたか、どんな幻聴を聞いていたかは誰にもわからない。晩年の彼は自分の過去の行いに苦しめられていたに違いないという妄想で描かれた本作。全体を通して「よく分からなかった」というのが本音のところだ。
ただし、主演のトム・ハーディの熱演は分かった。迫真の演技に引きつけられた。そこを評価して☆2のスコア。
公開:2020年
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