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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのKのレビュー・感想・評価

4.1
2020年27本目🎬

どこか窮屈で古臭さがあり息苦しさを感じるアメリカの田舎町を舞台に今までにない新しい愛の描き方がとても繊細になされている映画。ポスターにもあるようにa different kind of love story で、こういうテイストの青春ものははじめてだったし、うまく言えないけどとてもいい意味で最先端って感じで心に残る作品。

マイノリティと内気な性格によりクラスに馴染めない女子高校生エリーと、美人で華やかグループに属しているけれど心の内ではキラキラライフを送ることに違和感を感じているアスラー、そして不器用の塊で口下手すぎて気持ちを上手く伝えられない、ウブでピュアピュアなアメフト部のポール。それぞれ違う苦しさを持つ3人の三角関係から愛とは何かを考えさせられた。
正解はきっとひとつではないけれど、
「愛とは自分を欺くことから始まり他者を欺くことで終わる」
「愛とは努力すること」
「愛とは厄介でおぞましくて利己的で大胆なもの」
の3つが特に印象的だった。

3人もエリーのお父さんも常に優しさが溢れていて、終わり方も未来がある感じでよかった。他者を愛することにより成長した彼らが数年後どのように生きているのかが気になる!
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