きくり

サーカス・オブ・ブックスのきくりのレビュー・感想・評価

サーカス・オブ・ブックス(2019年製作の映画)
3.0
ポルノショップを経営する夫婦を通して、アメリカでゲイがどのような扱いを受けていたのか描かれていた。宗教的な問題もあるのはわかるが、その人自身を否定するような政治が当然のように行われていたのが怖い。そして、LGBTQを「受け入れる」という言葉もちょっと引っかかった。数として多いだけなのに、LGBTQの人は異性愛者の人に受け入れてもらわないと存在を許されない感じがして、嫌な気分になった。文などでマイノリティがどのような歴史を辿っているのかわかっていても、映像で見るとショックなものだった。

ポルノショップを経営している夫婦はビジネスとして行っているが、当事者にとっては大切なコミュニティの場だったと思うので閉店したのがとても残念。でもSNS等が普及した現在だとコミュニティの場が様々な所にできたからかな、とも考えられるので時代が進んだ証なのかもしれない。と、色々なことに気付かされる良い映画だった。