「ジオラマボーイ・パノラマガール」
岡崎京子さんの原作を瀬田なつき監督らしい切り口で。
なにより、演技力があり過ぎるゆえに陰キャラ演じる事が多い山田杏奈さんが、溌剌とした明るい等身大の女の子の、奥行きある心情を体現していて良かった。
岡崎京子さん原作と言う事で、ゆかりの深い小沢健二の曲が色々な部分で流れて、なかでも山田杏奈さんらが「ラブリー」を皆んなで歌うシーンは良かった。
あと、杏奈さん演じる春子と、斉藤陽一郎さん演じる父親の掛け合いが自然で素晴らしい。
理想の距離感…
そして山田杏奈さん演じる春子達がセリフで「パン屋襲撃しちゃう？」「納屋燃やしちゃう？」「羊をめぐる冒険しちゃう？」と、村上春樹の小説の題名言う所…
でも村上春樹の名前は一切出て来なくて。
つまり春子たちはリテラシーのある子だし、観てるお客さんも、気付くかどうかはその人次第、ですよね…
