ありめろん

TITANE/チタンのありめろんのレビュー・感想・評価

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
3.1
変態的で暴力的な映画。
不快感の中にある優しさひとさじ🤏

子供の頃に事故で頭蓋骨の中にチタンを入れられた女の、数奇な人生のお話。
まともな奴なんていないし倫理に反しまくってる作品でした。
ろくに爽快感もないくせに、嫌な感情だけが残るというわけでもない不思議。

主人公と車の行為の時点で支離滅裂な話だなと思ったけど、なんかのメタファーなのでしょうか。
…さすがに序盤の主人公の心境が全く理解できず、ポカーンてなってた。笑
そして中盤からはハートフルウォーミングなお話へ。(?)
主人公の孤独や愛への渇望、心の底から誰かを求めていたのか、と薄っすら感じられてからは「まぁ…頑張れよ…」と呆れながら応援してました。

私は経験がないので妊娠の辛さや出産の痛みも分からないけど、見てるだけで痛いシーンが🥶💦

主人公の女性が痛みに対してタフ過ぎるのはなんなん。
RAWもそうだったけど、アートでシュールな映画って見終わった後置いて行かれたような気分になるよね。
だがそこが良い。

癖は強いし気軽に人にはお勧めできない作品でした。
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