TITANE/チタンの作品情報・感想・評価・動画配信

『TITANE/チタン』に投稿された感想・評価

Sho

Shoの感想・評価

3.3
幼少期の事故により、頭に金属プレートを埋め込まれた主人公。それ以来車に対し異常な執着を見せるようになる。

クローネンバーグ作品のような変態性〜肉体変化を描きつつも、中盤以降は難解な要素を絡めながらの、人間同士の愛を描く。監督の描きたいものに自分の脳の理解が追いつかない感じ。良かった。

このレビューはネタバレを含みます

友達に教えてもらった映画なんだけど、なかなかヤバい友達を持ったなと思うほど内容がぶっ飛んでた笑
グロいシーンを飛ばして見たけど、それ以外のシーンでは意味不明故の面白さがずっと続いて、気づいたら最後まで見たという感じ。
画角・色味・音楽のタイミングに面白みがあるし、真面目とユーモアが表裏一体な演出もまさに新進気鋭て感じがして、しっかりカッコいい。
意味不すぎるシーンは「どんな気持ちで見ればいいんだろ…」「何を見させられてるんだろ…」が先行するけどなるべく広い心で…。
yoshiyuki

yoshiyukiの感想・評価

4.3
頭にチタンプレートを埋め込まれた人間が辿る、数奇な運命。

従来の性規範や家父長制とか、そういった今まで培われてきたジェンダーに関係する概念を全部ぶっ壊す。そんなことって映画の中で最も容易くできちゃうんだなという衝撃を味わうことができた。剥き出しの身体が痛みという苦痛を感じる様子がありありと映し出され、それを互いに慰めようとする、動物としての本能を感じさせられるシーンの連続で、スクリーンの中で映し出されている感情が、本能に訴えかけられるような気持ちにさせられた。
幼い頃、交通事故でチタンを頭に埋め込まれた女性。彼女はそれ以来、車に対して異常な執着心を抱く…

2本連続で難解な映画を借りてきてしまいました😅

これはサイコパス系の映画なのかな?
ちょっと僕には内容が理解出来ませんでした…

でも、車と交わって、妊娠しちゃうとことか、センスを感じるシーンは要所要所にありました。

難しい映画にチャレンジしたい方には良いのかも知れません🤔

このレビューはネタバレを含みます

もともと映画館で観ようと思っていたが、行けず、この度U-NEXTで鑑賞。刺激が強すぎて映画館で見ていたら気絶していたかと思う...笑

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 ジュリア・デュクルノー監督は、つまるところ、異常な条件を持ち生きる非人間的な人間を登場人物としながらも、極めて純粋で原初的なヒューマンドラマを扱い、詩的かつ過激な映像で描く気鋭な監督なのだなと感じた。

 本作『TITAN』では下記の2人が思いがけず交わるストーリー。2人が持つハンディキャップというか、条件は、極めて異常。
・頭にチタンを埋め込まれ車への偏愛を持つようになり、車との子を孕んだ女性
・息子を火事で亡くし、あからさまに息子と顔が違う女性を息子だと自己洗脳して信じ切る、薬物依存した異常な老人

 しかし、この2人が織りなすドラマは極めて原初的。心臓発作で倒れた老婆を心肺蘇生するシーンが個人的には最も印象的だった。
 蘇生の所作を知らない「息子(本当は赤の他人であり女性であり更には車との子をお腹に抱えている)」に対して、「父親(実の息子を火事で亡くしたトラウマを持ち、孤独の中で赤の他人を息子と信じ込む薬物中毒の老人)」が、緊迫した状況下でも息子が分かりやすいように歌をもって心臓マッサージのリズムを伝え、息子はひたむきに教えに従い、生死の狭間に揺れた老婆を蘇生する。試練を乗り越えた親子は抱擁し合い、親子としての言葉を超えた繋がりを噛み締める...
 この異常な2人の真っ直ぐな情愛という相反する事象が交わるストーリーが面白く、新しさも感じる (=大衆に刺さるのは数年後かなと思う)。


 前作『RAW』も同様。人肉を食べる血筋に生まれた姉妹が真っ直ぐなヒューマンドラマを描く。
 妹の恋人?を姉が食い潰す。妹は怒りに燃え、口に大量の血をつけ放心状態で部屋に座る姉を刺し殺そうとする。だが殺せない。怒りに燃える殺意より、姉妹の愛。妹は姉が被った血を風呂場で洗い流し2人で逃避行を画策する...
 このように異常な人間が純粋なヒューマンドラマを織りなすことで、極めて詩的であり新感覚な映像が生まれていると感じる。そしてそれは、ジュリア・デュクルノーという監督独自のジャンルなのではないかと思う。


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 調べてみると、この監督は史上2人目の女性監督パルムドール受賞者とのこと。
 批評家のコメントが的確で巧みだなと感じた。「あなたが作品から何を得ようとしているかは別として、『TITANE/チタン』が、自身の荒々しい感性を完全にコントロールし、狂った様な先見性を持った作家の作品であることを誰も否定できない」
 確かに狂った感性を完璧にコントロールしたうえで美に昇華できる天才。


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 個人的に、冒頭のテンポが好きだった。娘が鋭い目つきで奇声をあげる→父が事故る→娘が手術でチタンを頭に入れる→娘が車への偏愛を示す→車に抱きつく→キスする→タイトルロールで画面に『TITAN』が表示される。

 あらすじのような箇所を短時間でテンポ良くスタイリッシュに写し切るテクニックが見事!
た

たの感想・評価

3.3
お尻にプロテイン注射刺すときに、どうすればアザにならないか真剣に考えさせられる作品
デュクルノーさん、相変わらず 付いていけません。誉め言葉でもありません。
次なる作品も楽しみです。

2018年『万引き家族』、2019年『パラサイト 半地下の家族』、2020年 開催中止、そして2021年の第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、デュクルノーはジェーン・カンピオン以来、最高賞であるパルムドールを受賞した史上2人目の女性監督となり、同時に女性初の単独受賞者ともなった痛々しい映画。
Towa

Towaの感想・評価

3.8

“トラウマを埋め込まれた悲劇…”
 

『RAW〜少女の目覚め〜』の女性監督ジュリア・デュクルノー長編2作目。トラウマを抱え成長してしまった女の数奇な人生を描いて第74回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサイコスリラー作品。


✒️幼少期に父と2人で帰宅途中、交通事故に遭い大手術した娘アレクシア。チタンプレートを頭蓋骨に埋め込まれる事を余儀なくされて以来、あるやばい衝動に駆られ”車”を異常なまで愛するようになるのだが…


【話題の賛否両論作品が私的に
実際どうなのか検証しよう ⑦ 】

「あれ?これちょっと『NOPE』みたい…」

って最初に観終わった時の印象でした。
この作品、流れにまかせてみたら訳わからん
やべえスリラーに見えちゃうからだ…

作品内にかなり詰め込まれてる”メタファー”を
どれだけ汲みとれるかで評価が分かれそう。。
だから賛否あるのかな〜とも思います!


“それ”が無くても’ファンタジー’として
観ちゃえばまだいいんだけど、なんか
リアルで生々しくて’それ’で観れない私。

“それ”がより解ってくるとさらに作品全体の
テーマが浮き彫りになってくるので
考察好きにはもってこいの映画だよ♪


▪️少し前半の彼女の声を聞いてみよう▪️
(私の【妄想】も入ってるかも)

父からの性的虐待から歪み、
あの手術できっかけを生み、

数年後の私はモーターショーの
ショーガールとして働いていたけど、、
ああーめんどくさい!!
今は連続殺人犯として生きてます。

自分なりに人を愛そうと
すごく努力してきたつもり…

けどやっぱり無理、人を愛することが。
どうしても人を嫌悪してしまう。。
だから人を”無”くしていく…
私の武器”かんざし”で。

私、”あれ”から車が好き。
車”で”やる、じゃなくって
車”と”やる。。
妊娠した。けどいらない。
あの武器で贖ったけど…失敗した。

親も自ら無くし、今は指名手配中だ
街のディスプレイに私の顔が映ってる。
失踪した男の子も同様それに映ってる。
顔を変えなきゃ、お金無いから髪とか鼻など
自ら変形させ身体もさらしを巻いて隠そう。

あ、お腹が大きくなってきたみたい…キツい
あ、その父親が私を引き取りにきてくれた…

私はここから大きく動きだした、、


素性がばれるかばれないかはどうでもいい。
ここから家族愛という名の恋愛にも似た
そのアレクシアが愛を知って見つけていく
“再生”と”破滅”の物語。。

無事、お腹の子は生まれるのでしょうか…


【人間の“性” : セクシュアリティ】
1・身体的性  2・性自認
3・性役割   4・性的指向    

に対してもかなり深くえぐっていて
かなり痛々しいバイオレンスもあり内容も
良い意味でかなりぶっ飛んだ作品でした。。

そして、あの衝撃ラストはみんな
どう捉えるのだろうか、、

⚠️これ人選びます…確かに評価が難しい…


一口メモ:
“かんざし”は”男のアレ”としての比喩🤔
mei

meiの感想・評価

3.4
たぶん、おそらく、日本では向こう数十年は観られないであろうタイプの作品。
まだ混乱していて、どう評価したらいいのかもちょっと分からないような…
ビジュアル面がひたすら強烈です。
何とも表し難い感情になった。痛いし目を背けたくなる前半を超えると、後半何だかあたたかい気持ちにさえなってくる不思議。私は何を見てるのか?分からなくなるのに嫌じゃない。疑似親子な関係が心地よくすら思う。一番ヤバイと思ったのは主人公ではなく…ヴァンサンだな。
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