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メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー/ケヴィン・オークイン:美の哲学のhaiziのレビュー・感想・評価

3.9
スーパーモデルブームが巻き起こった1990年代にモードシーンを席巻したメイクアップアーティスト“ケヴィン・オークイン 氏”のドキュメンタリー。

きっと、今のモード界にも多大な影響を残しているのであろうケヴィン氏、恥ずかしながら、本作で初めて知りました。

だけど、、、1990年代当時、ダークなライナーでオーバー気味に唇囲ったりしてたし、一本線みたいな眉にあこがれて、血迷って眉毛を剃り落としてみたりしたっけ。(眉毛の全剃りはびっくりする程似合わなくて、必死で育毛に励んだのは遠い思い出。)
あのブームの発信元はケヴィン氏だったのね。新鮮な驚き。

本作で観るケヴィン氏は承認欲求の塊のかまってちゃんな印象。
だけど、大成するまでの壮絶な経験や努力が本作から垣間見れるからかな。
凄くチャーミングなお兄ちゃんに感じた。

だからこそ、彼の人生の顛末はあまりに悲しい。。。
今まで絶賛しながら“こいつ、ヤベェ。。”ってなった時に、離れていく人達。。。
その時のケヴィン氏の心情を思うと胸が締め付けられる( ;∀;)💧

ナオミ・キャンベルにケイト・モス、当時大好きだったシンディ・クロフォードなどなど、豪華出演者のコメントは見応え充分
ブルック・シールズの男性メイクは痺れた。惚れる♡


欲を言えば、もうちょっと技術的な事について取り上げて欲しかったかな。
フォトショップができる前に手で同じことをしていた、という言葉が印象深い。
衝動的に眉毛を剃りをとせるような時代はとうに過ぎたオバチャンにも希望はあるわよね。
ケヴィン氏の現在のメイクを見たかったわ。


RIP.
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