さかな

キング・オブ・スタテンアイランドのさかなのレビュー・感想・評価

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セメントTHINGさんのPodcast「木曜の夜から」を聴いて気になったのでNetflixで鑑賞

最近私が観ている映画の展開が、いかにもハリウッド脚本の定番、というものばかりだったから、この映画の脚本をすごく楽しめた

主人公の会話が、観客の私からするといちいち笑えて、内容がライフストーリーでも飽きずに楽しめた

田舎ゆえに人間関係にも変化がなく、ずっと何も変化を起こさず生きてきたスコットが、突然続いた人間関係の変化によってほんの少しだけ前に踏み出し始める
これだけで少し希望を感じられるんだから、自分の日常もそんなに悪くないよなー、と元気を貰えた

主人公の周りの人への態度が変化していくのも印象的だった
発達障害を原因にして自分にレッテルを貼り続けていたスコットは、その鏡写しのように周りにも不誠実な態度をとっていた
家族と幼なじみだけと関係を持っていた主人公が、妹の大学の友人・消防署の人々・レイの元妻・子ども、それぞれ新しい関係を持ったことで、レッテルなしに主人公に関わってくれる人が増えた
そうすることで、主人公の自己認識が少しずつ変わっていったのかも?
お父さんを神聖視しすぎていたのも、スコットの自信のなさの原因だったんだなーとも思った

主人公の着てる長袖Tシャツなかなか良かった
さかな

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