なつそら

ジョン・ウィック:コンセクエンスのなつそらのレビュー・感想・評価

4.7
1作目2作目の世界観とアクションが秀逸だったのに3作目のパラベラムで、個人的にやらかしてしまった感を感じたジョン・ウィックシリーズ。
コロナの影響でだいぶ待たされましたが最終章のチャプター4。前作の印象があるので期待値低めで鑑賞。

もう最高に良かった!
映画館を出た時にスタッフにめちゃくちゃ面白かったよ!ありがとうってお礼?したぐらい。

上映時間は169分。
めちゃくちゃ長い。けど中弛みもない。
ストーリーにそんなに深みは無いんですがアクションが凄すぎる。公開を2本に分けてもいいぐらい濃い映画でした。

アクションパートは主に3パート
大阪、ベルリン、パリとそれぞれが見応え十分。
いつものような突飛な日本描写は控えめで、変な日本語を話す人もいなくて良かったです。
大阪は真田広之が演じるシマダが活躍。
刀を鞘に納める仕草は流石です。
他の人は真似ができないでしょうね。
ガン、ヌンチャク、弓矢様々な武器のアクションがこれでもかってぐらい盛りだくさん。
個人的にはシマダの娘、アキラの関節を狙うナイフの使い方が面白かった。
私が大好きなドニーの兄貴が演じるケインとシマダの対峙も見もの。

ベルリンパートは悪役キーラのアクションが凄い!
見た目とは全然違う動きをして衝撃でした。
演じるのはスコット・アドキンス。
誰かわからなかったので後で調べましたが、「イップ・マン 完結」でドニーの兄貴と共演している武術家。
そりゃあれだけの動きができるはずだわ。

ラストはパリ。
このパートは見どころがありすぎる。
凱旋門での車を使ったアクション。怪我しないんだろうか?車に轢かれすぎ!
建物内でのガンアクション。
真上からの撮影が凄い!
何度かカットはあったと思いますが、かなりの長回し。あんな撮り方見たことないし感動するレベルのものでした。
220段の階段も凄かった。
あの階段を見た時に階段落ちを想像していたら、まさかのほぼ全段落ち(笑)
時間的にかなり無理があったけど、レバーアクションのライフルを使う殺し屋のワンちゃんの活躍で救われた感じ。
ラストはケインとジョン・ウィックとの1対1の決闘。
ここはブラザーブラボー。
ちょっと感動したよ。

とにかくアクション全開の映画です。
ストーリー的にはとても単純なんですが、エンドロール後に伏線の回収をしっかりしているシーンが流れますので、トイレに行くのは最後まで我慢してください。とても勿体無いですよ。
最後の最後まで楽しめた秀逸な映画でオススメです!
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