かーとこーべん

ジョン・ウィック:コンセクエンスのかーとこーべんのレビュー・感想・評価

5.0
“良い人生は過去に置いてきた”

いやあ本当に最高でした。
自分が求めていた通りのモノを見せてくれたし、高い期待を遥かに超えてきた。

ストーリーは前作のパラベラムの続きから。今作のジョンは良い意味で吹っ切れていて、敵を殺すことに何の躊躇も迷いもない。シリーズで一番、狂気じみていて、不気味で、殺気が滲み出ていて、ああこれが裏社会で最も恐れられた殺し屋で、「ブキーマンを殺したい時に呼ぶ男」“ジョンウィック”なのだと納得した。

本当に3時間あっという間で、途中で退屈もしなかったし、無駄な場面も一切無くて、瞬きするのが勿体ないくらいだった。サントラも全部最高だった。アクション映画って、アクションに全振りで、ストーリーや設定は薄いものが多いけど、JWシリーズは、最上級のアクションに加えて、前作との繋がりとか、ジョンと首席連合の関係性とか、組織やコンチネンタルのルールなど、設定が細かく作られているから、本当に面白い。この点が他のアクション映画とは一線を画している気がする。

舞台はNY、大阪、ベルリン、パリ。ジョンが自由を賭けて世界中を奔走する。どの国でのアクションも多種多様で面白かったな〜。初めにNY。いきなりコンチネンタルが爆弾で壊されて、シャロンは射殺される。まだ30分も経ってないのにピンチが訪れる。

次にジョンは旧友に助けを求めに大阪へ。日本を舞台にしてくれたことは、日本人としては凄く嬉しかった。使う武器は弓矢、刀、ヌンチャク、そして、武士と力士。西洋人から見た日本のイメージそのものなんだろうけど、実際こんなんじゃないんだけどな〜と思いながら客観視して観ていた。日本人の自分としても、異国情緒に感じて面白かった。真田広之めちゃくちゃかっこよかったし、キアヌの日本語“メイワクカケテスマナイ” “オス!”が聞けて大満足。

次にジョンは首席連合のキーラを殺すためにベルリンのナイトクラブへ。キーラ、最初逃げ回っていたから、弱いと思ってたら強いんかい。オシャレで大音量のナイトクラブでの2人の死闘面白かった。

そして最後に決戦のパリ。ラジオ番組から流れる音楽を聴きながら、深夜のパリで繰り広げられる、ジョンと殺し屋たちの戦いは、もうアドレナリン全開でずっと見ていたかった。1曲目にフルメタル・ジャケットのサントラ「Paint in black」を使うセンス。ドラムのイントロを聞いた瞬間から、興奮が最高潮に達した。最後の階段での死闘も面白かった〜。

という訳で書きたいことは山ほどあるけど、収まらないので、感想はこれくらいに留めておく。大スクリーンのど真ん中で観れて、最高でした。ジョンには幸せになって欲しいけど、JWシリーズは永遠に続いて欲しい。

PS.入場特典で貰ったジョンのアートステッカーがかっこよすぎてスマホの背面に入れてる。最高だ〜。