たくさんのテーマが散りばめられていて体力の要る映画だったけど、面白かった。
チャドウィックボーズマンがカッコよくて、顔からジャスティスが溢れてた。
リチャードジュエルでファンになったポールウォルターハウスも最高。
ヤスペルペーコネンと2人でブラッククランズマンにも出ていたので、最近のスパイクリーのお気に入りなのでしょうか。
2人とも大好きです。
本編は、まず冒頭5分のシーンで心を掴まれた。ここだけでもこの映画を見る価値があると思う。エネルギーがすごい。
カメラワークやアスペクト比の変わる切り替えとかは、スパイクリーぽくて良かったし、モロ地獄の黙示録のパロディシーンも笑えた。
ただ物語が進むにつれてシリアスになる。
自分がスパイクリーを好きな理由の一つとして、やった側とやられた側がちゃんと平等に描かれるところ。
ドゥザライトシングもそうだったけど、黒人はアメリカで差別されるけど、ベトナム人は黒人も白人も関係ない、アメリカ人に殺された。
誰かがいい奴で誰かが悪い奴とかそんな簡単な話じゃないから、誰かを殺しても終わらない。
最終的には、この映画のノーマンのような精神を持った人間が増えないとこの連鎖は断ち切れない。
それは現実的に難しいかもしれないけど、マーヴィンゲイの歌詞が希望を照らしてくれます。
whats going onの和訳を読んでみて下さい。
1971年の曲ですが、いまの状況が当てはまります。
またこれは個人的こだわりですが、邦題のザファイブブラッズとダファイブブラッズでは意味合いが変わってきます。
the と daはイコールであり、違うのです。
この辺は日本のネットフリックスが汲み取って欲しいところですね。