電話マニアのミスターPBX氏と、共有&焼きマニアの阿井さんを追ったドキュメンタリー!
社会の闇の中に潜みながら自らの絶対領域を展開し己の為の世界を構築する天才(変態)たち。
なんともディープなドキュメンタリー作品。
言うなれば、タモリ倶楽部とクレイジージャーニーを足した感じ!
昔の秋葉原での犯罪スレスレ(スレスレではない)の世界を巡る聖地巡礼。
マニアックな電話機や犯罪スレスレ(スレスレではない)のテクニックのお話。
かつて話題になったファイル共有ソフト・ウィニーと、山積みになったDVD-Rたちが織りなす桃源郷に棲む男の生き様。
ほぼほぼ何を言っているのかわからない会話の中に見えてくる冷静と情熱のあいだにある確かな愛。
この人達のしている事は何になるの?
何の為にやってるの?
ノンノン。
そんな愚かな質問はナンセンス。
本当の愛とこだわりとは、意味のない事にこそ宿るのだ。
他の人が意味を見い出せないものに確かな意味を見出す。
世間で流行ってるからとか話題になってるからみたいな、誰かに与えられたものではなく、その意味を根本から自らの衝動で構築していく。
そこに宿る想いこそ本物なのだ。
そしてその想いに真っ直ぐに向き合い生きる人生こそ、本当に価値のある“生”になるのだ。
ありがとう衛星電話、ありがとうウィニー。
そして、すべてのマニアたちに、おめでとう。