マーフィー

健康でさえあればのマーフィーのレビュー・感想・評価

健康でさえあれば(1966年製作の映画)
4.4
2023/02/04観賞。

短編集

『不眠症』
ウトウトしながら本を読むときのあるあるとか、本を使った定番のボケとかを、きちんと本の世界と同期させて表現するのがめちゃくちゃ面白い。
カラー作品らしく色を使った表現も面白い。

『シネマトグラフ』
全然うまく行かないシリーズ。
席の取られ方、気持ちよくさえ感じる。
途中で映画内のCMにシフトして、その中でもなんかズレてる感じが面白い。

『健康でさえあれば』
削岩機のボケは往年のギャグ漫画のようで楽しく観てられる。どっちが先なんかしらんけど。
病院でホイホイ診断出して同じ薬出すところとか、医者自体がもう病気みたいになるところとか、現代にもそのまま通用しそうな皮肉で素晴らしい。
薬をめぐるコントもめっちゃ面白い。飲めない男と、全部飲んでしまう男。

『もう森へなんか行かない』
すれ違いの妙。三つ巴アンジャッシュ。
上手く行かないとすれ違いをこんなにも巧妙につなぎ合わせてまとめる才能がすごい。

エテックス作品4本見る機会もらえたけど、一番この短編集が好きかも。
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