イチロヲ

六本木令嬢 ふ・し・だ・らのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
六本木にてホテトル業に勤しんでいる女性(霧浪千寿)が、とある未成年の同業者を捜索している私立探偵と心を通わせていく。性産業に従事する女性たちの悲喜を描いている、日活ロマンポルノ。スタジオクレオール製作。

題材に取られているホテトルとは、指定されたホテルにトルコ嬢を派遣するサービスのこと。マンションでサービスをおこなうマンショントルコ(通称マントル)から始まり、やがて場所がホテルへと移ったので「ホテトル」と呼ばれるようになった。

「客とヤッて、食べて、寝る」というルーチン・ワークを繰り返しているホテトル嬢が、本物のLOVEを模索していくパターン。もう子供ではないのだが、大人にも成り切れないヒロインが、心のスキマを埋めてくれる相手を捜し求める。

天井桟敷出身の監督だが、コレといって異彩を感じることができず。極めてスタンダードな、3本立ての3本目という印象。その一方、バブル崩壊に向けて傾き始めた頃の日本が、映像の中に封じ込められているところが興味深い。
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