とってもチャーミングな物語。
皮肉屋の主人公が女の子と出会うことで変わっていく様は、どことなく「恋愛小説家」を彷佛させました。
口を開けば皮肉な言葉ばかりの主人公との会話なのに、嫌な雰囲気になるどころか、フッと笑ってしまうほのぼのさ。
とくに認知症のお義母さんとの会話のシーンと、おままごとのシーンが好きでした。
認知症の母とその介護、不妊カップルの事情、障害者に対する偏見。
結構ヘビーな内容をさらりと、そして時に鋭く描いてあります。
やりきれない哀しさや切なさ、いらだちも感じつつ、じんわりと暖かい気持ちになりました。
子役の女の子が愛らしくとっても良いです。奥様役のロビン・ライト・ペンのかわいらしさったら!主人公のケネス・プラナーはもちろん素晴らしく。なんて素敵な夫婦!