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いのちの停車場のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

いのちの停車場(2021年製作の映画)
3.3

救い🎬

ストーリーは救急救命士を辞め在宅医として働く主人公が在宅医療・終末期医療と向き合う姿を描いた作品でした。作品は在宅医療を通じ、限りある人生をどう生きるかについて描いていました。人は限りある命を懸命に生きようとするからこそ美しさを感じます。作品末期患者の在宅医療を描いていましたが、患者本人・家族の想いを観ているとなんだか心が苦しくなってきました。また作品は日本ではタブーとされている安楽死にも触れていました。個人的には本人の同意のもとであれば安楽死に賛成です。治療法がない末期の病や治る見込みのない病、莫大な治療がかかる場合など財政的・身体的に家族や周囲に負担をかけてしまうことがあると思います。大前提として天から授かった命を自ら断つことは大きな誤りだと思いますが、病によって辛さだけを先延ばしにすることは想像以上のものだと思います。死と生をテーマにしていることもあり重たいように見えますが、今作は前向きになれる作品に仕上がっていました。
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