時代の変化と共に変わっていくヤクザの世界。ヤクザ映画はたぶん初めて観ましたが、ものすごくよかったです。
組長を親父と呼び、家族のような関係性のヤクザ。
ヤクザは容認できない存在であるのは確かだけど、ヤクザとして生きる人たちは育った環境が"普通"じゃなかったりするからヤクザとしてしか生きられないという境遇もわからなくもないです。
これに関しては『すばらしき世界』でも言及されてましたし今作のつばさを見てもわかります。
そんな"普通"の世界で生きていけない人たちに居場所を与えて愛してくれる親父の強さと優しさ。そんな親父と家族のような組織を愛すヤクザたちの不器用すぎる真っ直ぐな生き方。法整備によって変わった世界での彼らの運命。
役者たちの熱演も相まって非常に心打たれてしまいました。
音楽がよかったらもっとスコア高かったな、、とか思いつつ年始からとても素晴らしい邦画に立て続けに出会えてすごい嬉しい。
ギャング映画の大傑作『ゴッドファーザー』のように三部作にしたり、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のようにそれぞれの時代をもっと深く掘って時系列いじっても面白かっただろうなと思います。
