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アダム 潜む男のTMのレビュー・感想・評価

アダム 潜む男(2016年製作の映画)
1.9
誰かに見られている。その視線から逃れられない。

友人に留守番を頼まれ、友人の友人という見知らぬ他人の家で一晩を明かすことになった主人公。
どこか不気味な空気を感じるその家で、近くでは死刑囚の脱獄のニュース。不審な隣人。急に連絡のとれなくなった恋人。男の長い夜が始まる。

主人公は最近事故に遭って、ちょっと記憶があやふや。ビデオ日記撮ってるみたいな設定があって、ずっとビデオ回してる。あと家にもそこら中に監視カメラがしかけてあって、その視点の映像も流れる。
結果、POVじゃないんだけど、どこかPOVもどきを感じる映画の出来上がり。若干の気持ち悪さというか、違和感をつくることには成功してるかな。おかげで見やすくはない。

あとはなんか知らん家で一人で潜んでたら怖くなってきた。家に呼んだ恋人も目を離した隙に帰っちゃった。ドラッグとかやって気をまぎらわすけど、謎の焦燥感と恐怖ばかりが募る。
俺はこの一晩を、無事に乗り越えられるのか!みたいな感じ。
それ以上はもうネタバレになる。
そのくらい中身がない。わーお、スカスカ。

最後まで見ても、全然納得が行かないのは何故だろう……。
スカスカのケーキ食べさせられた後に、とりあえず牛乳飲んだらお腹ふくれるでしょって、牛乳を流し込まれた気分。
確かに腹はふくれたが、食べた気がしない。ものすごく物足りない。
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