ウラペコ

海の上のピアニスト イタリア完全版のウラペコのレビュー・感想・評価

5.0
最寄りの上映館では9月17日まで上映だそうで間に合うか分からない状態でしたがなんとか間に合えて良かったです。

映画館で観れて良かった作品です。
こないだまで4k修復版がやっていましたがどうせ鑑賞するなら完全版の方が細かい描写やどの作品群も事前的に評価が高いのでどうせなら長いのがええなとこちらを選びました。(場所によってはもう少し4kとイタリア完全版はやっていそうですが)

この映画は実話と勘違いされがちですが寓話です。いわゆるイソップ物語とかみたいな感じです。確かに少し調べてみると原作の小説があって発行年が映画より前なので寓話感満載です。

小説はアレッサンドロ・バリッコさんが著作し原題はnovecentです。
しかもその小説は戯曲であり独白劇(1人芝居)なのでいかにも妄想癖が酷いので作り話感が強調されています。
ですが物語自体は寓話と言われていますがこの映画にでてきたジェリー・ロール・モートンは実在する人物でして実話と勘違いされがちなのかもです。
まあ仮に実話にしろ違うにしろロマンはありますけどね。

因みに彼は自称ジャズの創始者と言われています。今その時代背景をわかる人はいないと思うので可能性は大いにありますね。
彼の性格上自慢話をしがちらしいので信憑性は微妙ですが。

後、先程記述したnovecent(ノヴェチェント)は本作の主人公の名前でして(本作では1900)個人的に最近お世話になっている現代美術用語辞典には1920年代にイタリアのミラノでおこった芸術運動と記述されていてイタリア語で1900年代の事を指すそうです。だからノヴェチェントと呼ぶようにしています。
この主人公の海上で生まれ生涯ずっと船を下りずにいた素晴らしい生き立ち含めさしずめ20世紀少年ならぬ20th century pianistとでも名付けましょうか…

見所は主人公とジェリー・ロール・モートンとの演奏バトルです。耳は絶頂に達しきっとオーガズムを生むでしょう。
ティム・ロスさんピアノ弾けてかっこええです。

サントラは勿論購入したのでCDラジカセで絶頂モードに入りたいと思います。
お気に入り曲はThe crisisです。
何故なら主旋律の転調をキープしつつ副旋律を巧みに扱いストーリーを連想させてる部分が最高です。

また余談入ります。
Filmarksで真剣にレビューする利点に一つ気づけました。現学生の方やその手の仕事柄で働いてる人であればわかると思うのですが正直レポートってめんどくさくないですか?
僕は"前まで"は大嫌いでした。無駄に時間を要するし真剣に書いてもテーマが決まっているのであればあまり他の人との意見やまとめは多少違うとも根本的には変わりないので何の為に書いているのかと思えてやる気がどんどん落ちてきます。なによりもめんどくさいですよね。笑(2度目
そしてそこで僕の場合ですとFilmarksのレビューを書くときに映画を観終わって気になる点や元ネタや他にも色々と調べたくなるのでそれを書いてるうちに「これ実質レポートじゃね?」と思って最近課題に追われてたのですが偶にやる気だしてレビューをしてたおかげで意外と苦戦せずになんなら楽しさを感じる事ができました。
つまりですよ。レポート嫌いな人はFilmarksで真剣に調べてレポート感覚でレビューすればレポートが好きになれる利点があるという!!✨
是非オススメです!特に学生の皆様は!



注 あくまでも個人の価値観です。
  饒舌癖の片鱗もでています。

あかーん!映画終わりにげんこつラーメン行ってたら学校遅刻しそうやないかい!
ウラペコ

ウラペコ