スクリーン永野

あのこは貴族のスクリーン永野のレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.7
対比の魅せ方も次のステージへ。

てっきり女性同士のマウントの取り合いに発展するのかと思いきや‥‥少し違う。
確かにピリリと格差を感じる描写はあるが本筋は違う所にあると。
自分の物語を作れ❗
小さくまとまるな❗
オールドスタイルの当たり前なんてクソ喰らえ❗
といったメッセージを感じました。

石橋静河さん演じるストレートなキャラクターから放たれるセリフがこの作品の全てだと思いました。
ハンマーで頭撃ち抜かれる衝撃でしたね💦
あまりにストレートなもんで清々しく感じる程。

門脇麦さんのキャラクターは丁寧でした。
作り込まれたキャラクターは主役として申し分なく、上からも下からも葛藤がある窮屈さを見事に体現していました。よって応援せずにはいられない大好きなキャラクターでした。

ハイライトは橋の向こうの知らない二人組に手を振るシーン。
なぜか掴まれた。自分でも驚くくらいに‥‥。
おそらく、それくらい乗せられていたのだと思う。
女性同士の友情モノならベスト3に入るくらい好きな作品でした。
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