あのこは貴族の作品情報・感想・評価・動画配信

あのこは貴族2021年製作の映画)

上映日:2021年02月26日

製作国:

上映時間:124分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「あのこは貴族」に投稿された感想・評価

nhr703

nhr703の感想・評価

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階級社会の描き方とか女の生き方とか色々考えることはあったけど、私がいちばん印象的だったのは「心許せる女友達がいることの力強さ」、だったかもしれない。

門脇麦と水原希子にはそれぞれ親友がいて、その2人が最高。石橋静河のああいう役、いいよね〜〜。そして山下リオは絶妙な位置に落ち着いたな…。

「どんな場所に生まれても最高って思える日もあれば泣き出したくなるくらい最低な時もある。でもそれを話せる人がいるって中々無いことだしそれだけで充分なことなんじゃない?」は刺さった。本当にその通りな気がする。

階層の書き方の違いが凄く自然で口では一切説明してないのに、振る舞いや言葉遣いで一目瞭然。

原作は既読済みで、この本をすすめてくれたのは私にとって「上級」階層にいる友人だった。劇中のお雛様展や季節行事のエピソードのように、その子にとっては日常の話が私にとってはびっくりするようなことがたくさんある。でもその子とは凄く良い関係を築けていて本当に大切な存在だ。そういう存在と出会えて良かったと心から思う。
oet

oetの感想・評価

3.0
キャスティング、スタイリング、美術が絶妙。石橋静河要注目。フワフワ不自然に揺れるカメラワークは最悪。基のプロットが良いだけに、細部詰め切れてないのが勿体無い。
tksh0921

tksh0921の感想・評価

3.0
視点(原作?)、キャスティング、スタイリング、美術は絶妙で良い。
石橋静河の存在感、山下リオの安定感も素晴らしい。(石橋静河はセリフ以外の所作含めて素晴らしい。今後が楽しみ)

一方で撮影がイマイチ。特に寄りのフィックスなのにヌルヌルと上下左右にカメラを動かすのも、俳優よりワンテンポ早くカメラ動かすのも最悪。
あと高良健吾目線のレイヤーの描き方が雑で、物語に深みが無い。勿体ない。。。
水原希子のタトゥーが映ってるのも、タイミング考慮するとうーんという感じ。
ic

icの感想・評価

2.2
どこにでもあるありきたりの話のような気もするし、かと言ってあまり親近感も感じられなかった。登場人物が両極端だからなのか…
富裕層にいなくてもアフターヌーンティーはそのくらいの価格でしょうという感覚。

でも結婚に対する意識って、昔に比べてかなり変わってるはずだから、それを理解しない親から求められるものの窮屈さみたいなのは、わかる。
結婚やお嫁に行くことがゴール、勝ち組とは、思わないから、焦らないし、なのに煽られるとそれが正解なのかという…
み

みの感想・評価

3.5
手放して、失って、気づく。
どの階層に生まれようと自分の意思で生きるべし。
その隣に、その日あったことを話せる、大切な人がいたらいいよね

東京では男女が同じ階層でしか出会わないようなシステムになってるって、東京で婚活したら本当にその通りとわかる。。
よる

よるの感想・評価

3.6
20代後半から30代に差し掛かる、いわゆる適齢期の女性の姿をヒエラルキー別に描いた作品って珍しい。しかも対立や衝突させることもなく、ただ自然にありのままに決して交わることのない世界線上にあることを交互に見せる。幸一郎という男を点にして上下それぞれの普通を上手く描いてると思う。
どちらの世界にも同様に楽しさやしんどさは山ほどあるとは思うけど、お金で解決できる悩みもこの世に腐るほどあるのは確かで。綺麗すぎるラストだけ乗っかれなかった。
都会で育ったお嬢様と、地方から出て来た普通の子。
都会で育って、地方で育てた娘を都会に出した私には
どこかしら理解できるような痛いようなものを感じずにはいられない作品でした。

ただ、どちらの立場も微妙に同感しにくい部分もあり、静かな時間の流れがちょっと退屈な部分もありました。

2021.3.5鑑賞
「内と外、上と下…貴族と庶民」

「あのこは貴族」鑑賞。

東京で暮らす全く生き方の違う同世代の女性二人、華子と美紀。
何不自由なく育てられた華子は結婚が決まっていた男性と別れてしまい人生初の岐路に立つ…その後「結婚こそ幸せ」と考える華子は紹介で弁護士で家柄も良い幸一郎と付き合い始めるが…。
一方、富山から上京して大学を中退した美紀は仕事も恋もうまくいかずに生き方に疑問を感じていた。そんな二人が邂逅を果たすことで様々な価値観が変わっていく。

外と内は地方と東京。
「東京というところは上流は上流としか知り合わない…そう出来ている」
大学の内部進学の女子に誘われてホテルのアフタヌーンティーに行く…メニューの金額で思わず顔を見合わせる…なんてのは交わることの無い二重構造を鮮明にするメタファー。

華子という箱入り度の高い女性はどこかしら夢みる夢子であり、流されていく過程で不安や疑問すら流していく…つまりはそれこそが上級の証と言わんばかりに。
「東京にどれくらい搾取されたんだろ…この街はうちらの養分で出来てんだよ」という外側(美紀)の台詞は嘆きには聴こえない。
逞しく生きていく美紀に奇妙で緩やかな妬みを覚える華子の決心とは…。

2月封切でまだやってるんだから評判が評判を呼んでのロングラン上映。ヨーロッパ映画のような静かな群像劇、評判良いのも納得。

門脇麦のお嬢様…こんなにハマるんだね。ちょっと抜けたところのある雰囲気が上手過ぎる。
石橋静河の「実在しそう感」も凄い…上流の中のアウトローというべき微妙な役柄を完璧に演じている。
Tsumugi

Tsumugiの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

【2回目(多分3回目)10/11パルシネマしんこうえん】
映画館で上映というものだから、はるばる神戸まで来て鑑賞
前回の鑑賞で「あ、今年の邦画一位はこれだな」と思ったけど、今回も改めてそれを実感した。本当に繊細に描かれていて、観るたびに、岨手由貴子監督を心の底からリスペクトする。

新たな発見で覚えてるものをいくつかメモ
・華子と幸太郎が婚約するとき、2人の間に暖炉の火がある❤️‍🔥のがいい画だなと思った
・写真撮影のシーンはやっぱり大事。表情と構成が真逆。
・華子をまるで写真撮影のように切り取るカットで始まり、終わる、そのギャップ
・BGMの印象付け方と最後の入れ方が完璧
・「人はどんな場所に生まれても、最高と思う瞬間も最悪と思う瞬間もある」これがこの映画の一つの主題なのかも
・美紀と友人の2ケツ=華子と友人の三輪車
・タクシー移動から社会を歩くシーン、カメラワークが印象的。ここは華子が作中で初めて徒歩移動していたシーンで、自分の足で歩み始めることの示唆だった。→後半、移動中華子は、今までのように車の後ろ席に乗せてもらわずに、えつこを乗せて車を運転している。
・華子の衣装はスカートからズボンに変わっていた。
・華子と美紀が初めて対面するシーン、背景が「東京」なのがすごく良い。すごく良い。

など

全体的に、一回目鑑賞した時よりも「日本の女性」をすごく強く感じた。涙が出た、何度も。

生きることが、この映画では描かれている。
本当に繊細で、美しい映画。
やっぱり2021年邦画1位は間違いなく本当にこれ。

【1回目5/24 出町座】
今日は久しぶりになんの予定もない休日だったので、午後はずっと出町座にいた。

そんな今日の2本目。予想以上に良かった!
期待の上を行かれたというのもあるし、本当に良かったのもあるし、ここ半年で1番の高得点。
2時間を超える作品なのに飽きることがなかったな。映画が好きなくせに映画を観ているとよく疲れてしまうんだけど、あっという間にラストシーンだった。

さて、ここからネタバレ含む

作品全体を通して、「東京」を本当によく描いていたと思う。綺麗に棲み分けされてる東京。綺麗な東京。汚い東京。気を抜けば独りぼっちになってしまう東京。

そんな東京に暮らす、まさに文字通り、生まれも育ちも真反対な2人が、「なんだかどこかが、ちょっと似ている」という話。たぶんそれは、無い物ねだりをする人間の性。

作品の中で2点、印象的なシーンがあった。

1つ目、記念写真
第一章(花子)元旦シーン、第二章(美紀)入学式シーン、それに加えて花子の結婚式と、「東京っぽい」ビルの上から写真を撮られる美紀。
この映画では「記念写真」を撮るシーンが多かった。そしてその状況が対照的だった。
美紀の写真を撮るのは友達で、レンズを除いてから「もっと笑って!」と。
それに比べて花子の写真を撮るのはカメラマン。結婚式のシーンで正していたのは花子の甥っ子の立ち位置、つまり構図だった。
一緒に写るものが、「家族」と「大学」、そして「両家」と「東京」。
まだ読み切れていないけど、2人の「世界」を写していたのかもしれないなあと思っている。

2つ目、花子が美紀の家に訪れた帰り道(だっけ?)道路を挟んで反対側の歩道に、「ニケツ」をしている女の子2人と花子は手を振り合う。
それはまず、間違いなく作中で「ニケツ」をしていた美紀と花子を表すものだったと思う。
そして、そのシーンをどう読むか、だけど
自分はその時、向かって右に進む花子と左に進む2人。そして、手は触り合っているものの反対車線にいることなどから、一度交わった2人の人生も、またそれぞれの階級に戻っていく描写なのかなと思っていた。

しかしラストシーン、花子は逸子のマネージャーとして働くことになる。車も運転している。生まれた階級、はたまた結婚当時の階級とは大違いの、庶民である。そして美紀は友人との起業に成功していっている模様だった。
つまりその、手を振り合うシーンは、向かって右に進む花子と左に進む2人(美紀)を相反していると読むのではなく、花子の先が下り坂だったこと、2人(美紀)の行先が上り坂だったことから、階級、つまり人生のフィールド、彼女たちの世界の変化の示唆と捉えるべきだったのかもしれない。
「貴族」と「庶民」のコントラストを際立たせる演出だったのかもしれないと思うと納得がいく。



同じ東京にある、違う世界と、似ても似つかない、けど似てる人生を、東京の夜景と一緒に描いていた。汚くて、綺麗だった。

門脇麦と水原希子、高良健吾。
配役が完璧だし、麦ちゃん演技うま過ぎた。
Kyon

Kyonの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

どんなお育ちのひとにも、いろんな日があって、いろんな葛藤がある。どこでどんなふうに育っても、それぞれが自分で人生をつくっていけるはずで、それぞれの人生が交わりたいと思えば、交われる世界であってほしい。

・みんなの憧れがつくった幻の東京
・一緒に起業しようって言ってほしかった気がする
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