【昨日観た映画「奈落のマイホーム」】
池袋のHumaxで鑑賞。
原題は「sinkhole」 邦題もそれほど悪くないと思います。
特に期待せず何気なく観たらかなり面白かったという映画評が気になって観に行ったのですが、まさにその通りで巷でまったく評判になっていないものの、脚本、演出、キャラクター造形のすべてに秀でた、とんでもない傑作でした。
題名通り、シンクホールによって陥没したマンションから脱出を図るディザスタームービーです。この手の作品の肝となる緊迫感のあるストーリーは無論、随所に挟み込まれるコメディータッチなシーンが面白くて全編に笑いが起きるという、類を見ないタイプの作品に仕上がっています。監督の作風なのでしょうが、序盤のみならず物語の佳境に入っても随所で笑わせてくれる作品は珍しい。
さらに、後半にかけての緊迫感、脱出の助けとなるアイテムの出現シーンの爆上がり、そして”兄貴”の命を懸けた献身的な行動には涙があふれました。
500メートルも落下してマンションが大破しないのはおかしい気がしますし、他にも恐らく実際にはあり得ない部分もあるのでしょうが、先に説明したこの作品ならではの特徴や気合の入ったセットによって生み出された迫力のあるシーンの数々によって、そういう細かいツッコミを軽く吹き飛ばす勢いがこの作品にはある！
15年に一度の傑作を観られた幸福をしみじみと感じながら池袋の街を後にしました。
評価 4.5点/5点満点
