ルサチマ

Berlin 10/90(原題)のルサチマのレビュー・感想・評価

Berlin 10/90(原題)(1991年製作の映画)
4.7
浴槽に溜まる水の厚みから始まる時間の蓄積が主題となり、カメラがパンして現れるモニターが映し出す過去の映像記録が密室の空間に異なる時空間を生み出す。モニター内の映像へ近寄ると過去の映像がリアルタイム性を帯び、クレイマーの語りはその声の厚みによりフレームの密度をキワキワに高めていく。ショットの力が有り得ない領域に達してる。たった一つの部屋の中で時間も空間も完全なフィクションの域にまで高まることがあるんだと感動した
ルサチマ

ルサチマ