ルサチマさんの映画レビュー・感想・評価

ルサチマ

ルサチマ

映画(1619)
ドラマ(44)

ザ・シンガー(1979年製作の映画)

4.1

カーペンターにしちゃめちゃ長く感じるけど、シナリオ上の編集は抜群だし、芝居は芝居できちんと長さを現場で編集しながら考えてるのが判る。この夕焼けに泣かないやつは友達になれません!

Dillinger è morto(原題)(1969年製作の映画)

3.9

作家性と言われたらそれまでだが、もっと頑張れただろ。

勝手にしやがれ!! 英雄計画(1996年製作の映画)

4.5

ハチャメチャで幼い発想でいっぱいの黒沢清で嬉しい。映画はこんくらいテキトーでいい!THIS IS THE 映画!

ベルリン特急(1948年製作の映画)

4.6

鉄道の中で国籍バラバラの野郎どもが交差しまくるところ巧み。ターナーもこんなふざけたことやるんだ。技数の多さに拍手👏

DOOR(1988年製作の映画)

4.5

超怖えええ!!!サイコー。
こんなに作り物のセットであることを露骨に見せる映画も珍しい。
詰めの甘さがひたすらピンチに繋がるので、バカかよと思いながらも徹底的に痛い目に遭うのでウケる。ガキが最後バット
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泳ぐひと(1968年製作の映画)

4.6

ひたすらプールハシゴするヘンテコ映画。
ヘンテコすぎる泳ぐことへのモチベーションが怖いし、実際ヤベーやつだった。
時間どうなってんだよと思いながら観てたら、この時間が映画のフィクションに突入してること
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-×- (マイナス・カケル・マイナス)(2011年製作の映画)

4.5

女の子2人によるパリ、テキサス神。
容赦なく余韻をぶった切っていく編集良い。シーンの骨格を伝えていくことだけに意識が注がれていて、出来事そのものが剥き出しになっていく。- × - = + ではなく、た
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誉の名手(1917年製作の映画)

5.0

4Kブルーレイでみるジャック・フォード時代のサイレント。映画の大いなる運動に心から感動した。これ以上のとてつもない篭城戦なんてない。果てしない馬の躍動を捉えるロングショットと、樹木で体を引き寄せ合う男>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.4

単なる反復なんかじゃない。一切反復をしても見え方が変わったら台無しになるていう、もんのすごい野心的な映像実験をめちゃ金かけてかましてくるのがイーストウッド。最高のジジイだよ。

ヒットラーの狂人(1943年製作の映画)

4.1

凄いんだけど、サークにしては物足りないと思ってしまう。煙に包まれた映画。

ゴダールの映画史 第8章 徴(しるし)は至る所に(1998年製作の映画)

5.0

倫理の働かないモンタージュは結ばれるはずのなかった単なる映像同志を繋げてしまうのであり、その単なる連なりこそが映画であり、映画は本来結ばれるはずのないマテリアルを強引に結ばせる未来の可能性を常に開かせ>>続きを読む

ゴダールの映画史 第7章 宇宙のコントロール(1998年製作の映画)

5.0

ヒッチコックをパクって唯1人成功させてみせる人間がいるとしたら、ジャン=リュック・ゴダール。

ゴダールの映画史 第5章 絶対の貨幣(1995年製作の映画)

5.0

フランスは死者(乙女の星)を撮っている間、イタリアはただ映画を撮った。日本は?

ゴダールの映画史 第3章 映画だけが(1994年製作の映画)

5.0

ゴダールが必要とするのはプロジェクターから投射される眼差しを受けるスクリーンの眼差しであり、我々はプロジェクターの後ろへ回りこみ第三者の眼差しを宿す

ゴダールの映画史 第2章 ただ一つの歴史(1989年製作の映画)

5.0

映画史に名を残す名画を次から次へと並べることでゴダールの著名から離れようとしているのかもしれない

ドコニモイケナイ(2011年製作の映画)

5.0

羽田の別れ際、カメラに振り向いて「またね、また会おうね」て言いながら手を振る。どこにも希望のかけらもないのに、ドキュメンタリーでこんなに劇映画みたいなこと起こるんだという奇跡に号泣した。
ドキュメンタ
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土への取材(2009年製作の映画)

4.7

たった冒頭の3カットだけで、ショットと編集による時空間の変容に多大なる才能を感じさせる監督というのは間違いなく存在し、このメキシコの監督はまさにその非凡な才能を一切の隙を見せることなく映画を作り上げて>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.0

全然ダメ。アルプススタンドなんか画として本来面白くなる訳なくて、『フレフレ少女』は徹底した応援という労働そのものの運動と出来事の省略を起こすことで映画に仕上げていたが、野球をするプレイヤーを鼻から見捨>>続きを読む

スリ(2008年製作の映画)

4.3

なかなか小粋でカッコイイ映画。雨の中、傘をさしたギャングたちの闇に顔を隠す姿とスリバトルは渋くていい。しかし香港の昼間の緑あふれるネオン街とは違った趣のロングショットが堪らない。

痴漢白書・劇場版 II(1997年製作の映画)

4.7

こんな青春映画を西山洋一が撮ってたんだという驚き。助監督七里圭。
ワンカット-ワンシーンで構成されてく芝居設計のシンプルな複雑さ凄い。90年代日本映画のファッションのチープさと自転車堪らん。ラストの痴
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ザ・緊縛(1984年製作の映画)

4.7

素晴らしい!!人気のない駐車場で緊縛した女を晒す見せ物のトラックと、トラックを前に駐車した車の中で見る男たちが車のライトをガン照りさせているのを見せる冒頭の数ショットと音楽で、カーペンターの映画を観て>>続きを読む

柳生旅ごよみ 女難一刀流(1958年製作の映画)

4.3

柳生十兵衛をまるでコメディアンのように撮るのだが、アクションシーンはきちんと相手との距離を示すように映していてよい。槍使いの坊主に立ち向かう場面では、カメラが剣先/槍先から使い手の元へカメラが近寄って>>続きを読む

マルメロの陽光(1992年製作の映画)

5.0

この映画のような陽光をたった一度でも捉えることが出来たらきっともうそれだけで奇跡だと思う。
アントニオの視線をそのまま映すことを禁じたカメラが映すのはアントニオの創作過程の一環としてのマルメロの姿であ
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天竜区旧水窪町 山道商店前(2017年製作の映画)

4.0

信号は青から黄色そして赤へ。電車が横切るがフレームアウトする前に幕引き。フレーム外の音からフレーム内へと視線が誘導される。ここはいい場所。そして『夏の娘たち〜ひめごと〜』へ。

天竜区奥領家大沢 冬(2015年製作の映画)

4.6

モーションで繋がれ続けた別所製茶工場が夏には別所さん夫婦の語りとともにドラマが始まり、冬では動作を制止した茶畑を舞台に実景で繋がれ続ける画面に過去の写真と別所さんの語りが入り混じる。歴史の記憶の蓄積と>>続きを読む

天竜区奥領家大沢 夏(2014年製作の映画)

4.5

ローアングルというのはカメラ独自の視点で世界を再構築するためにあるのかもしれない。繰り返されて挿入される小津安二郎の家々を思い出す天竜区の集落。お婆ちゃんが背に草木を背負って小屋への長い道のりを歩くと>>続きを読む

天竜区旧水窪町 祇園の日、大沢釜下ノ滝(2014年製作の映画)

5.0

号泣。別所製茶工場が工場の出口だとするならばこちらは地上の列車の到着から始まる。こんなに涼しげな夏の景色がある日本とその景色を涼しげに撮ることのできる監督がいたことの喜び。風で揺れる森の木を下から仰角>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

4.5

「東大行かないと…」
「ん?to die?」

三池崇史て2010年代に優れた日本映画を出し続けた功労者の一人なんじゃないかと思う。伊藤英明をサイコパス教師にキャスティングするセンス良い。丁寧に教師の
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

4.5

映画のしんどい描写といえば出産シーンだが、そのトップをいくのがカーペンターの『グッバイベイビー』か今作の怪物出産シーンだと思う。雪の中をガキにフードかぶせて歩くそれだけの画面の冷たさがちとヤバイ。憎悪>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.3

かなりめちゃくちゃやりつつも、ビデオという複製行為とメガネやピストルという身体の拡張が巧く纏められている意外とウェルメイドな作品だと思う。『リング』は悪が複製され続けることの恐怖であり、『ヴィデオドロ>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.3

結末に難癖つけたくなるのはわかるけど、それでもこのアイデアの数に見習うべきことは多々ある。死んでもまた6時に目覚めちゃうとこ辛すぎるじゃん。50回目のファーストキスもそうだけど、恋した翌日に相手の記憶>>続きを読む

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