すごい。水谷豊がめちゃくちゃ格好いい!年末に梅ヶ丘で観劇した『青春の殺人者 令和版』と比べたくて見たけどやっぱりすげえ面白い。
衝動的に両親を殺してしまった青年は恋人とともに行く宛もなく彷徨う。
真面目だが無気力、自尊心は高いけど流されやすい主人公・斉木順は昭和の若者のイメージそのまんま。恋人・ケイ子が連呼する「じゅんちゃん」が段々クセになってくる。迷う男に真っ直ぐな女。ケイ子は強いなあ。
公開の1976年は成田空港の開港の2年前、尊属殺の違憲判決から3年後。
古い映画だし鬱蒼とした話なんだけど画が良くてずっと観れてしまう。逃亡劇でもなく隠された秘密があるわけでもなく、ストーリー展開は変わり映えしないのになんでだろう。まさに青春映画だなあ。
挿入歌は英語詞のゴダイゴがピッタリ合ってるし、あとwiki観ると撮影がハチャメチャで面白すぎる。映画も舞台版も楽しめた作品でした。