フランソワ・オゾン監督のいつもの透き通った映像と違い、レトロで美しい色彩で彩られた、まさに80年代という映像だった。エキストラなども含め出演者達のファッションに、どこか懐かしささえ感じさせられた。
主人公が最後にしてしまった行為は、決して社会的に許される事ではない。
しかし、それをわかった上であえてやったところに、主人公の恋人に対する誠実さと愛情の深さが見て取れる。
自由奔放で魅力的な人間と、繊細で一途な人間の、燃え上がりながらも反発し合う二人を見て、改めて恋愛の難しさ、儚さ、深さ、素晴らしさについて考えさせられた。
やはりフランソワ・オゾンは好きな監督だ^ ^
