スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバースのだいりにんのレビュー・感想・評価

アニメーションのスケールはどんなアニメでも叶わないほど壮大で、それなのにチープなイメージのシーンが度々挟まっていて胸焼けすることなく見れた。マルチバースの映画は軒並み情報量に押しつぶされそうになるけどこの映画はかなりシンプルに纏められていて見やすかった。それでも多少疲れるけど。無数のスパイダーマンによる物語が乱立したことで生まれたお約束やキーパーソンを、さらに俯瞰して描かれる展開は無数の小ネタと相まって感心させられる。前作以上の長尺だから今作はアクションシーン以外の余裕が生まれていて、ジェットコースターじみていた前作とは打って変わって様々な楽しみができた。