はやし

のびた関係のはやしのレビュー・感想・評価

のびた関係(2020年製作の映画)
3.8
とにかく繊細な映画。LGBTQの人々に「大丈夫、慣れてるから」と言わせてしまう辛さ。主要4候補者のなかで小池さんは唯一同性パートナーシップ制度導入に賛成していないので、選挙結果が出た今さらに響いてしまう。刺々しい言葉に麺だけではなく上村の気持ちも2人の距離も伸び切ってしまい、水を吸ってふやけた麺はぷつりと切れてしまう。最後の通話が切れた瞬間のように。寂しい。

打算的な人間関係って、無くしたいとは思ってもやっぱり生じてしまうもの。他人のzoom飲み会を覗いてみたら、もしかするといろんなところにドラマが潜んでいるかもしれない。そんなことを思った。
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