終盤、キャップを逆さに被り決死の潜水に挑むサトシがどう見ても「オーバーザトップ」+「デイライト」というスタローンハイブリッドだった件はさておき。
「他の映画では味わえず、ポケモン映画でしか堪能できない見所とは何か?」としばし考えた。その結果、「ポケモンが出てくること」というクソみたいな結論が導き出された。
その点、本作は数多くのモブ水棲ポケモンの生態が生き生きと描かれていたため、ポケモン映画としてはかなり高水準であったように思う。
ライアンレイノルズがピカチュウを演じる実写版「名探偵ピカチュウ」も、是非とも本筋に関係ないモブポケモン描写に気合を入れて欲しい。
子ども向けアドベンチャー映画として観ると、中盤までが中々楽しめただけに後半の間延びと失速が悔やまれる。途中までヒロイン・ハルカとマナフィの擬似母子関係を丁寧に描けていたのだから、それを途中からおざなりにしたのは失策。
最終盤、スタローンを通り越してサイヤ人化し、空を舞い生身で戦うサトシ...。サトシが人間捨ててる件はアニポケファンには常識らしいが、ここまで来ると笑うしかない。シュール過ぎる笑