オーケンシールド

眼には眼をのオーケンシールドのレビュー・感想・評価

眼には眼を(1957年製作の映画)
4.0
身の毛がよだつ結末に撃沈。
まさに“眼には眼を”
広大な砂漠のロケーションで息を呑む場面の連続。
そして期待を裏切らないラストに頭を抱えて絶句。
サスペンス調で人間心理を上手く逆手に取った秀作。

中盤以降になるに連れて言語が通じず、台詞が減り『異世界へようこそ』みたいな雰囲気が不安を煽るとともに疑心暗鬼に陥る心理トリック。そして先が読めない展開に緊張感が増す。

また撮影が心地良く映画のツボを押しまくる。
奥行きを利用した窓越しの芝居は人物同士の距離感や建物内の臨場感が感じ取れるため物凄く好き。

それから動物を使った演出は、宗教や文化的な表現だけでなくヴォルテルの行く末を暗示しているかのよう…(考え過ぎかも)

砂漠のシーンは観る側も迷子になる気分だけど狂気的で最後まで目を背向けられなかった。
この上なく無慈悲で残酷な現状を受け入れることしか出来ない終わり。😩

ボルタクがラクダ並みの持久力で脱帽。🐫
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