丑三明美

ムーチョ・ムーチョ・アモール: カリスマ占星術師ウォルター・メルカドの丑三明美のレビュー・感想・評価

3.3
良かった。なんだか胡散臭くて派手ででも少し魅力的な、一世を風靡したというカリスマ占星術師のNetflixドキュメンタリー。調度品等映るものすべてが怪しくて面白く、インタビュイーの肩書が「魔女」だった。
ウォルター・メルカドはプエルトリコやブラジルをはじめとする世界の多くの地域で人々と寄り添い占いを通して希望を与えていたのだった。結構示唆に富んでいる話。西洋占星術見習いの私としては彼のホロスコープを見てみたい。
映画作品としては節目ごとにタロットカードのイラストが幕間に挟み込まれ素敵な作りだった。
騙されること、騙すこと、信じること、(メディアへの露出が/肉体が)消えてなお残るもの、老いと人生についても考えさせられた。後半インターネットミームのあたりで一気に面白くなる。
ウォルターに愛されウォルターを愛す人々は皆幸せそうだった。
丑三明美

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