この映画が一番共感できるのってやはりアラサーくらいなんだろうか?
「何も変わらないよ 隣に俺がいるだけ」なんて気の利いたことを言ってくれる多田くんみたいないい男はなかなかその辺にいないのでは。
外見が林遣都であることは置いておいて、旅行の時イライラをちらつかせてみつ子を萎縮させたりはするが、なんだかんだ多田くんはみつ子を尊重してくれる紳士的な男性だと思う。
Aとの対話的なことって誰でも日頃日常的にやってることなんじゃないかと思ってたけどそうでもないの? それを映画として視覚的に見せてくれたのは面白かった。
飛行機のシーンを短くしてノゾミさんとの絡みとか原作ではもう少しあったような気がしたカーターや多田くんとのシーンとかがもっとあったら良かった。
所々挟まれる大九監督のギャグセン、とっても間が良くて好き。
のんさんはあざとさも無く演技上手いでしょ?みたいなギラギラ感もなく、でも地上波の安いドラマには使われてこなかった特別感があって、そんな特別な彼女が普通のどこにでもいる女子を何の違和感もなく演じるという事が更に彼女の俳優としての価値を高めてるような気がしてとても良かった。
これからますます唯一無二の俳優になるだろうと思う。