のうか

私をくいとめてののうかのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
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食い止めてくれないと逃げ出してしまう、自意識の葛藤。おひとり様という生きかたは居心地がよいけれど、相反する感情もある。それは同僚のような恋愛であったり、親友のような結婚であったりでの変わっていく人々を見てしまったから。とは言っても、女芸人や同僚のように誰もに愛されるような自分になることは無理。だからおひとり様で居たい。他人との距離感は、オトナになってからの方が余計に苦労するから。周りが幸せになっていく静かな焦燥感と向き合って、逃げ出さないことを選ぶゆるやかなコメディ作品でした。吉住さんの人物配置、ネタ選びが本編と異常にマッチしていて脚本構成の妙を感じます。
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