2020/09/26
監督 アンドリュー・ラウ、アラン・マック
エディソン・チャン
ショーン・ユウ
【"終わり"の"始まり"】
舞台を前作から11年前に移し、ある理由から警察学校を退学させられマフィアに潜入するヤン(S・ユウ)と、ボスの命令で警察に潜入したラウ(E・チャン)の若き日々を描く、香港ノワール人気シリーズ第2作。
登場人物が若くなり最初は区別がつかなかった記憶、そんな中で前作から続投した後のマフィアのボスとなるサム役のE・ツァン、そしてヤンに潜入を命じるウォン警視役のA・ウォンが存在感を出していた記憶。
見進めるうちに、香港の中国返還時を絡ませる脚本等、やはりドラマ性の高さに引き込まれていく。
まだ若く、そして潜入している苦悩から、過ちを犯し暴走していく二人、ある意味上に利用されている彼等の、その後辿る悲しき運命を知っているこそ、やはり無常さが胸にこみあげる。
切なくも美しき若者達の生き様、破滅の序曲が聞こえてくるような気がした一本。
これもまた良作でした。
鑑賞日 2005年頃 DVDにて