ゆう

ボヤンシー 眼差しの向こうにのゆうのレビュー・感想・評価

4.0
フォローしている方のレビューを読んで気になった作品。

世界には私の知らない現実が沢山ある。ドキュメンタリーではないが、事実を伝えるためのリアルさが恐ろしい。

カンボジアの田舎で暮らす貧しい14歳チャクラは、お金を稼ぐため密かにタイに入国する。工場で働くと思っていたチャクラだが、奴隷として漁船に放り込まれ…という話。

資本主義の闇を見た。
20万人もの人々がこんな目に遭っている現実。

心えぐられて、呆然としてしまって…、苦しいけれどこれは観なければならない素晴らしい作品なんだと思う。

ラスト、少年の頬を伝う涙が辛い。もう、以前のチャクラには戻れない。
ゆう

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