夢の中で天国にやってきた菜摘が小学生の時に亡くなった同級生の酒井君と再開する…という短編作品。
世界観作り、画作りがとても素敵な作品。
現実世界と変わらない天国の世界だけれど、漂う空気感はどこか儚げで寂しく、でも澄んでいて優しい、悲しくて素敵な世界に感じました。
菜摘たちのバックボーンはあまり語られないからこそ自分自身を重ねやすく、まるで自分が現世から離れ、現実を遠くから見つめ直している様な気持ちになります。
しがらみがあるって事は大変だし辛い事かもしれないけれど、現実を生きる人間にとって実は大切な事なのかもしれません。