さや

ノマドランドのさやのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.3
映画に出演していた人達が、
エンドロールで実際にいるノマドの人達だと気づいた時に、これはドキュメンタリーだったんだとさらに映画の深みが増した。

“ホームレスじゃなく、ハウスレス”
孤独ではあるけれど、遠い家族や友人と絆で繋がっていてノマドという選択肢を自ら選んでいる人達の強さや思いを感じることができる。

私は病室で死を待つよりも美しい場所で最期を遂げたいというスウィンキーの言葉に羨ましさと実行する強い意思に感動した。世界にはこんなにも美しい場所がたくさんあるんだな、と思い知らされる。

人との繋がりがとても丁寧で繊細に描かれており、台詞も最小限で、自然に触れるシーンはどの場面もとても綺麗だった。

さよならと言わず、また会おうと言って別れるというのは人との関わりが永遠と続いていくように思えて、人生において大切なもののような気がした。
さや

さや